『近代天皇制国家の青年団』
日置 麗香
山形県最北部の山村の青年団活動記録を分析し、大正・昭和前期をしたたかに生きた若者たちの意識を探る!!
◉本書の特色
◉近代日本における若者たちの意識と行動を、残された史料を復元して活写する。
◉侵略戦争を遂行する政策に自己の立身出世の機会を見出し、それに積極的に参入する庶民の姿を生き生きと描く。
◉満州移民を選択した若者たちと、当地からも後続する若者が出現した事実を詳述。
第一章■近代日本青年団の生成と全国組織化過程
第二章■地方青年団の組織化と展開―山形県を事例として
第三章■塩根川向上会設立の歴史的、社会的諸条件
第四章■塩根川向上会の組織と性格
第五章■『塩根川向上会記録群』にみる満州および満州移民
第六章■満州開拓から国内開拓へ―塩根川向上会初代会長佐藤孝治の体験を中心に
●日置 麗香(ひおき・れいか)
1951年生まれ。2001年、慶應義塾大学文学部卒業。2004年、明治学院大学大学院社会学研究科博士前期課程修了。2016年、佛教大学大学院文学研究科日本史学専攻。博士後期課程修了 博士(文学)学位取得。