『自由民権期の社会』

大日方 純夫


定 価: 本体2,400円+税(税込2,592円)
発売日: 2012年10月25日
判型/頁: 四六判 上製 320頁
ISBN: 9784906822027

警察・民権・対外認識の三つのレンズを自由民権期(1881年前後)の東京の上に重ねて、都市社会の形相を探る。

◉第1章 政治の季節
◉第2章 近代化の強制装置
◉第3章 生活の構造
◉第4章 娯楽の空間
◉第5章 社会の裏面と底辺
◉第6章 日本のなかの「世界」

<明治人の声を聞きたい>

 本書が扱うのは、一三〇年前、一八八一・八二年(明治十四・十五年)前後の日本である。場所は東京。
 多くの人びとが実名・匿名で登場して、発言する。明治維新につづく文明開化・自由民権の時代は、現代を直接に規定する過去、近代が幕をあけた時代である。
 政治、生活、娯楽、災害、国際関係……。一三〇年前の日本は、現在に何を投げかけているのか。時代に直面しながら発した人びとの声を聞きとることによって、現在を、そして、未来を考えてみたい。
 私はこれまで近代日本の警察史、自由民権運動史、対外認識史を研究テーマとしてきた。そして今、都市史に主眼をおいた講義とゼミを担当している。では、警察のレンズ、自由民権のレンズ、対外認識のレンズを東京のうえに重ねると何が見えてくるのか。
 さらに、個々の出来事を面に変え、立体化させ、そこに時代の空気を吹き込んでみたい。 そうした目論見を、私は本書にこめている。

●大日方 純夫(おびなた・すみお)

1950年、長野県生まれ。早稲田大学文学部卒業。現在、早稲田大学文学学術院教授。専門は日本近代史(政治史、警察史、社会史)。

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