愛鷹山麓の旧石器文化
池谷 信之 佐藤 宏之(著・文・その他、編集)
3万8000年前、愛鷹山に暮らした旧石器時代人の文化とは?
愛鷹山の山麓に点在する3万8000年前の遺跡から、多くの石器・黒曜石などが出土し、動物を狩る落とし穴も発見された。日本列島に初めて住み着いた旧石器人たちの、技術、交通、暮らしなどを明らかにする。
<本書の特色>
[序 章] 愛鷹旧石器文化とは何か
[第1章] 旧石器時代の年代と愛鷹山麓の古環境
[第2章] 愛鷹第1期における狩猟採集集団の技術と行動
[第3章] 愛鷹第1期の石器編年
[第4章] 愛鷹第2期の石器編年
[第5章] 愛鷹山麓における石材の変遷と社会的背景
[第6章] 石刃技法の出現
[第7章] 愛鷹山麓で選ばれた狩猟具づくり
[第8章] 東海地方西部における遺跡群出現期の行動論
[第9章] 東アジア旧石器社会の歴史的変遷と愛鷹旧石器文化の意義
●池谷信之 佐藤宏之(いけやのぶゆき さとうひろゆき)
池谷信之:1959年生まれ。明治大学大学院博士前期課程修了。博士(史学)。専攻は先史考古学、文化財科学。現在、明治大学黒耀石研究センター特任教授。
佐藤宏之:1956年生まれ。法政大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。専攻は先史考古学、民族考古学。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。