『柔術の遺恨ーー講道館に消された男 田辺又右衛門口述筆記』
細川 呉港
柔術復活の予言!
◉内容紹介
講道館の高段者をすべて破るも、嘉納治五郎に技を禁止され、不遇をかこった柔術家田辺又右衛門の一代記。又右衛門の口述筆記4冊が、明治〜昭和の武道界のようすや、又右衛門と嘉納とのやり取り、講道館の高段者との試合の詳細を具体的に伝える。おそらくこうした記述は今までにも例がない。
<目次>
第1章 講道館との激突
第2章 大日本武徳会の設立
第3章 不遷流の流れ
第4章 田辺又右衛門苦難の時代
第5章 柔術の卓越性
第6章 柔道の限界
第7章 姿三四郎の実像
第8章 消される又右衛門の存在
●細川 呉港(ほそかわ・ごこう)
広島県出身。集英社に入社後、宣伝部、雑誌編集部を経て、つくば科学万博副館長、学芸編集部長を最後に定年。中国担当として長年中国を取材。現在フリー。東洋文化研究会の顧問は今年で33年目。 著書に『舞鶴に散る桜』飛鳥新社。『草原のラーゲリ』文藝春秋社。『桜旅』愛育社。『中国旅の大地図帳』集英社。『満ちてくる湖』平河出版。『ノモンハンの地平』光人社。『日本人は鰯の群れ』編訳・光人社。『紫の花伝書』集広舎。その他『台湾万葉集』『バイコフの森』など、編著多数。